アルバ会社説明会





第9号  水虫の原因と治療法

2002/06/20

水虫の正体は人につくカビ

  水虫の原因は、「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が、皮膚の表面の角質層という部分に寄生し繁殖して発症する病気です。白癬菌は、角質層のケラチン(たんぱく質の一種)を栄養源として繁殖します。ケラチンは皮膚だけでなく、髪の毛・爪にも含まれていますので、体中どこにでも白癬菌は寄生することができます 。


白癬菌は寄生した場所により病名が変わります。

・頭→頭部白癬(シラクモ)
・内股→股部白癬(インキンタムシ)  
・手→手白癬
・足→足白癬
・爪→爪白癬(爪水虫)
・体→体部白癬(タムシ・ゼニタムシ)

最も多く発症する場所は、足で次いで爪が多く、全体の8割がこの部分です。



白癬菌てどんな菌
湿気の多いジメジメしたところが大好きで、温度15℃・湿度70%以上になると増殖します。生命力が強く、剥がれ落ちた皮膚の中にも生きているといわれるほどです。
 水虫は日本人が大好き!!
日本のサラリ−マンやOLは、高温多湿という白癬菌が好む環境の中で律儀に靴と靴下 をはき、終日過ごしているのですから・・・・・・  
水虫の中でも特に代表的な「足白癬」と「爪白癬」について説明します。


足白癬の種類と特徴
足白癬には3つの種類があります。   

(1)足の指の間がジュクジュクする趾間型    
一般に水虫といわれているもので、足の指の間が赤くなって、ただれてジュクジュクしたり皮がむけたり、皮が白くふやけたりし、強いかゆみを伴います。    
患部が臭う時は、白癬菌以外のほかの雑菌が寄生していることも考えられます。   

(2)足の裏にかゆみを伴って水ぶくれを生じる小水疱型    
足の裏や側面などに細かな水ぶくれができて、周囲が赤くなり、だんだん日が経につれ乾いてかさぶたのようになりますが、皮がむけるだけのときもあります。    この水ぶくれは強いかゆみを生じることがあります。  

(3)足の裏全体が厚くなって白い溝ができる角質増殖型    
足の裏全体がかさかさして皮が厚く硬くなり、ボロボロと皮がむけ、かかとのひび割れやあかぎれを起こし、強い痛みをともなうこともあります。    
特徴として、冬場の汗もかかなくなり、空気が乾燥する季節にしばしば悪化します。    かゆみがないため、水虫としての自覚症状がなく、見過ごされることが多いようです。

中途半端な治療の結果、再発をくり返し、上記(1)(2)から移行していることもあり、爪白癬を併発することもありますので、注意が必要です。


爪白癬とは?
足白癬を放置しておくと、外傷などにより白癬菌が爪のなかに入り込んで爪白癬を発症することがあります。爪はケラチンからできているため、白癬菌にとっては栄養源が豊富にある格好のすみかといえます。
また、かゆみなどの自覚症状があまりなく、気づかずに放置されていることが多くあります。爪と皮膚の間に白癬菌が入り込んでいるため、ぬり薬をぬっても浸透しにくく、治療に時間がかかることが多いようです。また、爪白癬が寄生すると、爪の色が白く濁ったり、黄褐色になって、爪の先端部分が分厚くなってきます。そのような状態になると治すのにとても苦労します。


水虫の治療法
かつて水虫は治すことが不可能な病気だといわれていましたが、現在では優れた治療薬ができ、医師の指示に従って、根気よく治療すれば、必ず治る病気です 。

毎日の心がけ
(1)乾かす   
白癬菌は、乾燥した環境が大嫌いです。
靴下や靴はできるだけ通気性の良いものを選び、こまめに裸足になって乾燥に心がけましょう。   

(2)清潔にする    
治療の基本は清潔第一です。
刺激性の少ない弱酸性石けんで足の指の間まで念入りに洗いましょう。

(3)毎日薬を塗る   
入浴後に薬を塗るのがもっとも効果的です。
水虫は、頑固で気まぐれです。かゆみなどの自覚症状がなくなって治ったかなと思っても薬を止めずに続けましょう。

(4)根気よく   
1にも2にも“根気”です。いつも清潔と乾燥を心がけ、白癬菌を完全に撃退するまで薬を塗り続けましょう。水虫との根気勝負です。


水虫の治療薬
一般に、抗真菌剤といわれる薬が使われ、塗り薬と飲み薬があります。
塗り薬  
足の指の間がジュクジュクする趾間型や足の裏にかゆみを伴って水ぶくれを生じる小水疱型によく使用されます。
原則的に、カサカサには液剤かクリ−ム剤を、ジュクジュクには軟膏を使用します。 最近では、1日1回塗るだけで十分な効果が期待できる薬も開発されています。 特に、お風呂あがりに薬を塗ることが効果的です。お風呂あがりは、皮膚の角質層がふやけて薬がより浸透しやすくなるからです。
水虫は、一見正常に見えても広がっていることがよくありますので、患部より広めに薬を塗るようにしてください。
また、再発を防止する上で、かゆみ等の自覚症状がなくなっても少なくとも1ヶ月以上は根気強く薬を塗るようにして、医師の指示を仰ぐようにしてください。  

飲み薬   
足の裏全体が厚くなって白い溝が目立ち、時にひび割れを生じる角質増殖型や白癬菌が爪に入り込んだ爪水虫(爪白癬)などに用いる場合が多い。
これらの水虫は、塗り薬では白癬菌が潜んでいる場所まで薬が到達しないことが多いので、飲み薬で体の中から白癬菌を撃退する方法です。
また、水虫の患者さんの約半数は、爪水虫を合併しているという報告もあり、爪が白く濁っていたり、厚く変形している場合は爪水虫の可能性が考えられますので、専門医の診察を受けるようにして下さい。
最近では、1日1回の服用で十分効果の期待できる飲み薬が開発され、副作用も少なくなっています。
医師の指示に従って、根気よく服用すれば、必ず水虫を根本から治すことができます。


水虫治療での注意事項
人から人へ。水虫は新しい飼い主を捜しています 
水虫の人から剥がれ落ちた皮膚や毛の中にも白癬菌は密かに生き続けています。
水虫の人が使うお風呂場の足ふきマットなどは、足から剥がれ皮がたくさん付いていることがあり、白癬菌が密かに潜んでいることがあります。 しかも、お風呂場は白癬菌が大好きな高温多湿地帯ですので、みるみる繁殖して次の飼い主を捜しています。
そのマットを他の人が使ったからといって、水虫が必ずうつるというものではありませんが、予防にこしたことはありません。家族への感染を防ぐためにも、スリッパや足ふきマットは専用のものを用意するなどして、細心の注意が必要です。  

水虫とよく似た皮膚病  
足にかゆみを伴う皮膚病が全て水虫ではありません。
接触性皮膚炎・カンジダ症・掌蹠膿疱症・アトピ−性皮膚炎などの皮膚疾患も、かゆみ・赤み・水ぶくれ・ただれなどの水虫とよく似た症状を伴うことがありますので、薬局で購入した水虫の薬などで治療してもよくならない場合は、必ず皮膚科の専門医に診てもらうことが大切です。


アルバ薬局 御幣島店  薬剤師:岡崎 きくみ

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