アルバ会社説明会



第10号  熱中症に注意!

2002/07/19
暑さもピークを迎えるこの季節。夏休みの時期でもあり、野外で活動することも多いのではないでしょうか?
真夏の高温環境下で注意しなければならないのが、“日射病”などの「熱中症」です。
「熱中症」は7・8月に集中し、特に7月下旬から8月上旬がもっとも多くなります。
ちょっとした注意で十分に予防できる病気ですので、予防法、そして起こってしまった場合の対処法を覚えておきましょう。

熱中症とは
高温環境が原因でおこる熱性障害の総称です。
熱中症の分類

症状によって“熱痙攣(ねつけいれん)”“熱疲労”“熱射病”の3つに分類されます。
(1)熱痙攣
 
大量のをかいたあと、水分のみしか補給しなかったときに起こります。
汗には、ナトリウム・塩素などの電解質が含まれていますが、失われた電解質を補わなかったために、血液中のナトリウム・塩素が不足し、正常な身体機能ができなくなります。
野外での労働や激しい運動をした時などに、多くみられ、筋肉の痙攣が主な症状です。
 
電解質とは?

ナトリウム・カリウム・塩素などの電解質は、神経・臓器などの活動に関与しており、体内ではイオンの形で存在しています。

汗の成分

汗の三大成分は、食塩(NaCl)・乳酸・尿素です。 食塩濃度は、発汗の速度により著しく変化をします。大量の汗をかくと、体内から出ていく食塩(NaCl)の量も相当多くなります。したがって、大量の汗をかけば、水分だけでなく食塩(NaCl)なども補給することが必要となるのです。

■対処法

・衣服を脱がせて、涼しい場所にうつす。  
・生理食塩水(0.9%食塩水)やスポーツ飲料による電解質の補給
・安静  
・痙攣部のストレッチ。
 
(2)熱疲労
 
大量の汗をかいたあと、水分も塩分も補給しなかったときに起こります。
大量の発汗により、脱水症状となり、体温上昇・めまい・皮膚蒼白・吐き気・嘔吐などの症状がおこります。
放っておくと、重篤な“熱射病”に移行しますので、一刻も早い応急手当が必要です。  
 
■対処法

・衣服を脱がせて、涼しい場所にうつす。  
・生理食塩水(0.9%食塩水)やスポーツ飲料による電解質の補給
・安静  
・痙攣部のストレッチ。
以上は、熱痙攣の場合と同じですが、吐き気・嘔吐などにより、水分補給が行えない場合などがあり、点滴が必要となる場合もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
 
(3)熱射病
   
熱中症の中で、最も重症なのが熱射病です。
急激な体温上昇により、熱放出が限界となり、体温の調節ができなくなります。
熱疲労よりもさらに体温調節がきかない状態で、体温は40℃以上になり、臓器の細胞が障害をおこします。皮膚の乾燥・熱感・全身の痙攣もみられます。
炎天下での車中の乳児置き去りによる死亡事故などがこの例です。

 
体温調節について

41℃以上の高体温になると、体細胞の障害がはじまります。
脳は、一度障害をうけると、神経細胞の再生が困難で、体温が低下しても精神の機能は回復できません。
また、さらに42〜44℃の高体温状態が数時間つづくと死に至ります。

■対処法

体がぐったりして痙攣をおこしているようであれば、直ぐに救急車の要請が必要ですが、救急車が来るまで体温降下処置(冷却剤・送風・アルコール湿布など)とともに、救命のための緊急処置が必要となります。

※アルコール湿布とは?
消毒用アルコールで、体を拭くのは熱放出に効果的です。アルコールは、すぐに蒸発するので、アルコールの蒸発とともに熱が発散され、冷却効果をあらわします



予防方法
熱中症を正しく理解するとともに、熱中症をおこさないための予防が、最も大切です。
予防法をあげておきましょう 。

■ 予防の原則
体調管理は万全に   
体調不良も危険因子です。体調の悪いときは、無理をせず、気分の不良を感じたら、すぐに涼しいところで休憩をとるようにしましょう。   

服装への配慮    
吸収・通気性の良い素材、色は白・白系統が熱を吸収しにくいのでお勧めです。

帽子の着用・日傘の携帯   
夏場の炎天下での外出には、帽子・日傘をお忘れなく。直射日光を防ぎましょう。

水分補給   
汗で失った水分を補給するには塩分も同時にとることが必要です。これに、一番適した飲み物がスポーツ飲料です。
スポーツ飲料は、塩分とともに糖分も含んでおり、おいしく飲めるのも大きな特徴で、運動時などのエネルギー補給も兼ねることができます。
これに対し、麦茶・ウーロン茶・水・野菜ジュースなどでは、電解質を補う意味で一つまみの食塩を入れておくことをお勧めします。

子供・年配者への配慮   
子供や年配者は、体力がないことが多く、危険度も大きいと言えます。子供の場合は、保護者の十分な注意が必要です。


最後に、熱中症の対処法の基本をもう一度まとめてみましょう
 安静 + 冷却 + 水分補給  
意識のないときは、すぐに救急車(119番)要請が必要です。

熱中症の注意点を理解して、起こらぬよう予防するとともに、起こったときには、慌てずに、速やかに応急処置を行うようにしましょう 。  



アルバ薬局 大久保店  管理薬剤師  鵜鷹 奈美

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