アルバ会社説明会



第19号  糖尿病 

2003/04/25

こんにちは。今回、「処方箋まめ知識」を担当するアルバ薬局鈴蘭台店の鵜鷹 奈美と申します。
鈴蘭台店は、5月にオープンする新規店舗です。今までは大久保店の店長をしておりましたが、この度、鈴蘭台店の店長として異動することになりました。
現在は、オープンに向けての準備を進めているところです。明るく、親しみを持ってもらえるような店舗づくりをしていきたいと思っています。お薬や健康に関わることなど、どんなことでも結構ですので、お気軽に鈴蘭台店にお立ち寄り下さい。
では、今回のテーマ「糖尿病」について、述べていきます。


 糖尿病

糖尿病は「生活習慣病」のうちの1つです。食生活の乱れやストレス・運動不足などが原因となっておこる慢性疾患のことを「生活習慣病」と呼んでいます。
糖尿病の初期は自覚症状がほとんどないため、健康診断などで“糖尿病”と指摘されても、なかなか治療をはじめようとしません。生活習慣の見直しもせずに、結局悪化させてしまうことが大きな問題の1つです。
また、糖尿病が恐ろしいのは、網膜症・腎症・神経障害などのさまざまな合併症を引きおこすことです。なかでも、糖尿病が原因でおこる網膜症は、日本における中途失明の原因の第一位となっています。治療においてもこれらの合併症を予防することが、何よりも大切とされています。
治療の基本は、食事療法と運動療法を継続することです。あまり難しく考えず、日々の生活習慣を見直し改めていくことが、治療の大きな手助けとなります。
では、糖尿病について詳しく解説していきます。

 食物を代謝する仕組み

食物の一部は糖に分解されます
   
※糖のひとつに、体の主な燃料になるブドウ糖があります。
←----------------
糖が血液に取り込まれる
血液中のブドウ糖(血糖値)が上昇し始める
   
   
体が血糖の増加を感知
   
←----------------
すい臓に信号を送る
すい臓はインスリンを作り、血液に送り込む
   
←----------------
インスリンが細胞に働く
糖が血液から細胞に入り込む
   
   
血糖値が減少する
   
←----------------
細胞は糖を燃料として利用
体のエネルギ−を生み出す
   


 糖尿病とは?

インスリンは、すい臓のβ(ベータ)細胞から分泌され、血液中のブドウ糖が細胞内に取り込まれる時に必要なホルモンです。細胞に入ったブドウ糖は、エネルギーに変えられ、利用されます。
糖尿病は、インスリンの分泌が不足したり、インスリンの利用が不十分なことが原因で起こる病気です。
血糖を下げる作用をもつホルモンはインスリンだけです。つまり、インスリンの分泌が不足したり、インスリンの利用が不十分な状態になると、血糖値の調節がうまくいかなくなってしまいます。

 糖尿病のタイプ

分類
インスリン依存型糖尿病(IDDM)
T型とも呼ばれる
インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)
U型とも呼ばれる
発症
機構
インスリンを作れない
作れても著しく少ない
インスリンを作れても量が少ない
インスリンの利用が不十分
原因
特発性(原因不明)
免疫異常
遺伝の要因は少ない
遺伝の要因に、その他の要因(過食・肥満・ストレス・運動不足など)が加わっておこる
特徴
やせている人に多い
若年層に多いが、中年以降にもみられる
肥満の人に多い
40才以上の中年層に多い
治療
インスリン療法
食事・運動療法も併せておこなう
食事・運動療法が基本
必要に応じ、薬物療法もおこなう


 自覚症状

☆のどがかわく・尿の量や回数が増える・疲れやすい・食べているのに体重が減るなど
自覚症状がないのは、まだ、初期段階です。この時期に治療を始めれば、ほとんどの場合、症状を進行させずにすみます。ただ、残念なことに、自覚症状がないと油断して、治療を始めようとしない方が多いのが現状です。症状を悪化させないためにも、「糖尿病」と言われたらすぐに治療を始めることが重要です。
早めの治療が進行を防ぎます。
治療は早めに開始しましょう!!


 糖尿病の治療

糖尿病の治療=血糖値のコントロール

診断
尿に糖が出た=糖尿病 というわけではありません。
過食・精神的なストレスなどが原因で、一時的に尿に糖が出ることがあります。
また、腎性糖尿のように、血糖値が正常であるにも関わらず尿に糖が出てくる場合があります。
確実に診断するためには、血糖を測定します。空腹時血糖値を測定する方法のほかに、より正確に血糖状態を見るために“ブドウ糖負荷試験”があります。
ブドウ糖負荷試験:75gのブドウ糖を300mlの水に溶かし飲みます。一定時間ごとに採血と検尿を行い、そこに含まれるブドウ糖を調べ、血糖・尿糖値の変化の仕方を見ていくものです 。
 
空腹時
1時間値
2時間値
正常域
110未満
160未満
120未満
糖尿病域
140以上
――
200以上
単位;mg/dl

下記のいずれかに該当する場合に糖尿病型と判定されます
随時血糖値 200mg/dl以上

--

糖尿病
早朝空腹時血糖値 126mg/dl以上
ブドウ糖負荷試験 2時間値200mg/dl以上

血糖コントロールの目安(2000年、糖尿病治療ガイドより)
検査
正常値
糖尿病型
糖尿病患者の目標
食前血糖値
110mg/dl未満 126mg/dl以上 120mg/dl未満
食後血糖値
140mg/dl未満 200mg/dl以上 170mg/dl未満
HbA1c
5.8%未満 6.5%以上 6.5%以下
上記の血糖値の目安は、必ずしも全員に当てはまるものではありません。個人によって差があり、自分の最適値がこの目安よりも、高い場合も低い場合もありますので、主治医にご相談になって、自分にとって最適な血糖範囲を指導してもらってください。

血糖値をコントロ−ルする目的

1.

血糖値のコントロール→合併症をおこさない
2. 合併症がすでに起こっている場合→それ以上進行させない



 合併症にはどんなものがあるのでしょう

三大合併症
(1) 糖尿病性網膜症
目の網膜の血管が侵されて起こります。網膜は、カメラで言うフィルムにあたります。視力障害が起こり、さらに進行すると失明することもあります。 糖尿病の方は、定期的に眼科で検査を受けることも大切です。
(2) 糖尿病性腎症
腎臓の糸球体が侵されておこります。糸球体は、血液中の老廃物をろ過し、老廃物を取り除く働きがあります。初期は、尿タンパクがでる程度で自覚症状もありませんが、進行すると透析が必要となる場合もあります。
(3) 糖尿病性神経障害
末梢神経や自律神経に障害がでます。末梢神経障害では、手足のしびれ・痛み・知覚異常など、自立神経障害では立ちくらみ・胃腸障害(便秘・下痢)・性欲減退などがあります。


 食事療法のポイント

糖尿病食と聞いて、何も食べられない・・・とため息をついている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際には、糖尿病食は、バランスの良い健康食で、どなたにもお勧めできるものです。
毎日の食事を見直すことが、糖尿病治療の最も近道です。
 
必要な量を知る
1日に必要なカロリー量は、人それぞれ異なります。それは、人によって、日常活動量の程度が違うからです。1日の必要カロリー量が、食事指導時に示される指示カロリー量です。
以下に示したように、標準体重と労働強度(日常活動量)から求めます。

1日の必要カロリー(kcal)
 = 標準体重 × 体重1kgあたりのエネルギー量(kcal)  =
指示カロリー(kcal)
     
(身長mの2乗)×22
労働強度により異なる

食事指導時に医師・栄養士から示されるカロリー量(指示カロリー)は、肥満度などの個人差や現在の血糖コントロール状況なども考慮して決定されます。

 

※労働強度別による、エネルギー量
労働強度
対象者の職業・状態
体重1kgあたりの
エネルギー量
軽労働
老人、事務員、教員、研究職、作家など
25〜30kcal
中労働
外交、セールスマン、サービス業、販売業など
31〜35kcal
重労働
スポーツ選手、肉体労働者など
36kcal〜


食事療法の具体例と注意事項

バランスよく
1日3食・30品目を、バランスよく摂るよう心がけましょう。
炭水化物55〜60%、たんぱく質15〜20%、脂肪20〜25%を目安に。
「食品交換表」を使ってみよう
  ☆食品交換表とは?

1.

栄養素別に分類(6グループ・約600品目)
2. 1単位=80kcal として計算


食品の分類
食品の種類
 
表1
穀物・いも・糖質の多い野菜と種実・
豆(大豆を除く)
主に糖質を含む食品
表2
くだもの
表3
魚介・肉・卵・チーズ・大豆とその製品 主にたんぱく質を含む食品
表4
牛乳と乳製品(チーズを除く)
表5
油脂・多脂性食品 主に脂肪を含む食品
表6
野菜(糖質の多い一部の野菜を除く)・
海草・きのこ・こんにゃく
主にビタミン・ミネラルを含む食品
調味料
みそ・さとう・みりんなど  


表1:穀物・いも・糖質の多い野菜と種実・豆(大豆を除く)
主に糖質を含む食品

食品名
1単位
(g)
目安
備考

ごはん
55
小さい茶碗軽く半杯 玄米ごはんや麦ごはんも同じ
食パン
30
1斤6枚入りの約半分 全粒パン、らい麦パン、ぶどうパンも同じ
うどん(ゆで)
80
コーンフレーク
20
ポップコーンも同じ
いも
 





野菜と種実
さといも
130
中3個 皮付き160グラム
じゃがいも
100
中1個 皮付き110グラム
さつまいも
70
中1/3個
かぼちゃ
110
小1/8個 日本かぼちゃは220グラム
れんこん
120
スイートコーン(缶詰)
90
ぎんなん
50
25〜30粒
くり
50
中4個 皮付き70グラム
甘ぐり
30
4〜7粒 皮付き40グラム


大豆を除く
グリーンピース(生)
90
あずき(乾)
25
いんげん豆(乾)、うずら豆(乾)、えんどう豆(乾)、ささげ(乾)、そら豆(乾)も同じ
ゆであずき(缶詰)
35
さとう使用
さとうの含有量が多いのでなるべく食べないようにするか、ごく少量にしましょう。



表2:くだもの
主に糖質を含む食品

食品名
1単位
(g)
皮、芯を含んだ目方(g)
目安
くだもの
いちご
250

260

 
すいか
250
420
グレープフルーツ
200
320
みかん
200
300
中3個
レモン
200
210
中2個
マスクメロン
200
380
小1/3個
パイナップル
150
300
バナナ
100
160
中1本


表3:魚介・肉・卵・チーズ・大豆とその製品
主にたんぱく質を含む食品

食品名
1単位
(g)
目安
備考
魚介 いかなご
80
別名:こうなご
あじ
60
中1尾
頭、骨、内蔵付き110グラム
まぐろ(赤身)
60
小1切
さんま
40
小1/2尾
頭、骨、内蔵付き60グラム
ぶり
30
小1/2切
はまちも同じ
あさり
150
むきみ3/4カップ
殻付き380グラム
かき
100
むきみ5個
いか
100
1杯250〜300グラム
たこ(ゆで)
80
あじ開き干し
60
1枚
頭、骨付き90グラム
1単位中に塩分1グラム以上含む
かまぼこ
80
1単位中に塩分1グラム以上含む
牛肉
(かた、サーロイン、ヒレ、もも、ランプ)
60
あぶら身を除いたもの
牛肉
(ロース、ばら肉)
40
あぶら身を除いたもの
豚肉
(かた、ヒレ、もも)
60
あぶら身を除いたもの
豚肉
(ロース)
40
あぶら身を除いたもの
とり肉
(ささ身)
80
とり肉
(むね、もも)
60
皮なしのもの

 
チ|ズ
鶏卵
50
小1個
脂肪が多い。
卵どうふ
140
脂肪が多い。
1単位中に塩分1グラム以上含む。
プロセスチーズ
25
6個入り扇形1個
脂肪が多い。
パルメザンチーズ
20
脂肪が多い。
大豆 とその製品
とうふ(きぬごし)
140
ソフトとうふは130グラム
とうふ(もめん)
100
1/3丁
1丁250〜450グラム
えだ豆(ゆで)
60
さや付き140グラム
納豆
40
1包30〜100グラム
きなこ
20
大さじ3〜4杯
さとうなし


表4:牛乳と乳製品(チーズを除く)
主にたんぱく質を含む食品

食品名
1単位
(ml)
目安
備考
牛乳と乳製品 牛乳
140
200ミリリットルは 1.4単位
低脂肪乳
160
  別名 ローファット牛乳
濃厚牛乳
120
 
ヨーグルト
(全脂無糖)
140g
   


表5:油脂・多脂性食品
主に脂肪を含む食品

食品名
1単位
(g)
目安
備考
油脂 マヨネーズ
15
大さじ1杯
マーガリン
10
多脂性食品 アボガド
40
大1/4個
ベーコン
20
1枚15〜20グラム
ピーナッツ
15
ポテトチップス
15


表6:野菜(糖質の多い一部の野菜を除く)・海草・きのこ・こんにゃく
主にビタミン・ミネラルを含む食品

食品名
1単位
(g)
備考
野菜 (緑黄色野菜)
あさつき・かぼちゃ・グリーンアスパラガス・こまつな・ししとうがらし・しそ・しゅんぎく・トマト・にんじん・パセリ・ピーマン・ほうれん草など

(淡色野菜)
ホワイトアスパラガス・えだ豆・きゅうり・ごぼう・だいこん・たけのこ・たまねぎ・とうもろこし(生)・なす・はくさい・もやし・レタス・れんこんなど
300
緑黄色野菜、淡色野菜いろいろとりあわせて300グラムが1単位(80キロカロリー)。











(海草)
あおのり・寒天・ひじき・こんぶ・のり・わかめなど

(きのこ)
きくらげ・なめこ・まつたけ・えのきだけ・しめじ・しいたけなど

(こんにゃく)
こんにゃく・しらたき
食べる量の制限はありません。

 赤字:食べる量が多いときは、表1として扱います。
 緑字:食べる量が多いときは、表3として扱います。



調味料:みそ・さとう・みりんなど

食品名
1単位
(g)
目安
備考
トマトケチャップ
60
大さじ1杯=18グラム
(0.3単位) 
1単位中に塩分1グラム以上含む。
みそ
40
小さじ1杯=6グラム
 (0.15単位)
1単位中に塩分1グラム以上含む。
みりん
35
小さじ1杯=6グラム
 (0.15単位)
はちみつ
25
小さじ1杯=7グラム
(0.3単位)
さとう
20
小さじ1杯=3グラム
(0.15単位)



同じ表に属する食品は、栄養面でも似ているため、単位数が同じであれば取り替えて食べることができます。
例)
変換可否
 ご飯(表1)  うどん(表1)
〇 変換可能
 ご飯(表1)  食パン(表1)
〇 変換可能
 ご飯(表1)  ステーキ(表3)
× 変換不可

食事療法の具体例

野菜は1日300g
100gは緑黄色野菜を摂るようにしましょう。
食物繊維もしっかりと摂りましょう
食物繊維は、食後の急激な血糖上昇を抑える効果があるといわれています。
処方箋まめ知識 第11号『食物繊維』も参照
油のとりすぎに注意(多脂性食品にも注意)
油そのものも高カロリーですが、食品に含まれる油もまた問題です。 ベーコンは約40%、ピーナッツは約60%が油です。
アボガド・クリームチーズ・ごま・生クリームなども多脂性食品に分類されます。

まとめ食いはやめましょう
血糖値急上昇の原因となります。
調味料にも気を配りましょう
ドレッシング類のカロリーも考えなければいけません。最近では、ノンオイルのものも多種ありますので、上手に利用するといいでしょう。塩分控えめもポイントです。
インスタント食品や外食に気をつけましょう
主食量が多くなり、栄養がかたよりがちになります。野菜不足やカロリーオーバーにも注意が必要です。
アルコールは原則厳禁、缶ジュース類・お菓子類の摂りすぎにも注意しましょう
食事内容を記録しましょう
ちゃんと食事療法ができていないという人はもちろん、あまり食べていないのに血糖のコントロールがうまくいかないと思っている人も、食事内容を記録するようにするといいでしょう。
問題点が分かれば、食事療法もやり易くなります。


 運動療法のポイント

運動療法は、体内でのブドウ糖の利用をスムーズにするものです。「食事の量が多かったから」とか「食事をたくさん摂るために」行うものではありません。
食事療法と合わせて行うのが基本!!
なにも難しく考えることはありません。毎日、続けてすることが大切です。
ただし、重症の合併症・他の疾患がある場合や血糖コントロールが不良な場合などは、運動療法をしてはいけないこともありますので、まず、医師の指導を受けるようにしてください。

無理なく、毎日、楽しく、続けられるものを
ウォーキングや軽いジョギングなどがいいでしょう。
指示カロリーの15%くらいを目安に
食後1〜2時間後の運動が最適
食後に上昇する血糖値を下げるのに、この時間帯が最適です。
適切な強度の運動を
医師から指示された強度を守りましょう。


 薬物療法

内服薬(飲み薬)とインスリン注射があります。

内服薬
SU剤(スルホニル尿素剤)、BG剤(ビグアナイド剤)、αーグルコシダーゼ阻害剤、 インスリン抵抗性改善剤、速効短時間型インスリン分泌促進剤(フェニルアラニン誘導体)などがあります。
医師は、これらの薬の中から、血糖状態・食生活・他の疾患・併用薬など様々なことを考慮して薬の内容を決めています。
SU剤
(スルホニル尿素剤)
すい臓のβ細胞に作用してインスリンを分泌することにより血糖を下げます。経口薬の中で最も強力な血糖効果作用を持ちます。

☆SU剤で第三世代と呼ばれるものは、インスリン感受性改善作用・インスリン作用増強を併せもちます。
BG剤
(ビグアナイド剤)
すい臓のβ細胞には作用しませんが、糖質の分解を高めて、血糖の上昇を抑えます。
α―グルコシダーゼ
阻害剤
糖質の吸収を阻害したり遅らせたりして、食後の過血糖状態を改善します。

☆注意事項:
(1) 食直前(飲み忘れた場合は食事中)に服用してください。
(2) 服用初期に放屁(おなら)の増加や腹部膨満感(お腹の張った感じ)、下痢などが見られることがありますが、服用継続により軽減されることがほとんどです。
(3) 低血糖時には、ブドウ糖(約10g)を摂ってください。ブドウ糖が手元にない場合は、ブドウ糖を含有する飲料水などを摂ってください。(砂糖やあめ類では、その吸収も遅らせるため、回復が遅れてしまいます)
インスリン抵抗性
改善剤
インスリンの抵抗性を改善して、血糖効果作用を現します。また、筋肉や肝臓に働いて糖の利用を高めます。

☆インスリンの抵抗性とは?インスリンは充分量ありますが、効果が発揮できていない状態です。
速効短時間型
インスリン分泌促進剤
(フェニルアラニン誘導体)
インスリンの分泌を促す作用があり、また、吸収・消失も速いのでこのように呼ばれています。食後の過血糖状態を改善します。作用機序はSU剤と同じですので、新しいタイプのSU剤に位置づけられています。

☆注意事項:
(1) 食直前(食前10分以内)に服用しなければなりません。(30分前でも低血糖になる可能性があります)
(2) 服用初期に放屁の増加や腹部膨満感などが見られることがありますが、服用継続により軽減されることがほとんどです。

インスリン注射
インスリン依存型(?T型)は、全てインスリン療法の対象となります。  また、インスリン非依存型(?U型)の場合でも、飲み薬で効果が不十分・高血糖の状況が著しいなどの理由で注射が用いられる場合があります。

効き目の長さ 超速効型・即効型・混合型・中間型・持続型があります。
デザイン (1)バイアル(使い捨ての注射器を併用)
(2)カートリッジ(ペン型の注射器を併用)
(3)キット(カートリッジと注射器の一体化したタイプ)

☆注射時のポイント

使用している注射の種類を、覚えておきましょう

注射部位は少しずつ(2〜3cm)ずらしましょう
同じ場所に打つと、注射部位が硬くなることがあります。

注射のあとはもまずに軽く押さえましょう
注射後すぐの入浴・運動は避けましょう

保存
(1)冷蔵庫に保存して下さい
使用中のペン型のものは室温で保存してください。
(2)高温・直射日光を避けて保存して下さい



 低血糖対策

低血糖は、いずれの薬物療法においても、効果が強く現れた場合におこります。
低血糖時には、ふるえ・冷や汗・強い空腹感・頭痛・意識障害などがおこり、症状がひどかったり、対応が遅れると重篤な症状(けいれんや昏睡など)が起こり、とても危険です。その場合には、グルカゴン(=血糖値を上げるホルモン)注射が必要となります。

初期にすぐに対応しましょう
スティックシュガー・あめ・チョコレートなどを常備しておきましょう。 ただし、低血糖のひどい時(50mg/dl 以下)には、あめやチョコレートは吸収に時間がかかるので適しません。スティックシュガーやブドウ糖含有量の高い缶ジュースなどを摂って下さい。また、α―グルコシダーゼ阻害剤を服用中の場合の低血糖には、ブドウ糖を摂らなければなりませんので、注意をして下さい(『内服薬』の項参照)。ブドウ糖がない場合には、ブドウ糖を含む飲み物・食べ物で対応できます。以下に、目安となる一覧表を示しますので、参考にして下さい。

ブドウ糖含有飲料と食べ物

商品名
ブドウ糖
含有量
(g)
内容量
(ml)
ブドウ糖
/100ml
コーヒー
ミロ
5.93
200
2.97
ピクニックコーヒー
4.54
200
2.27
ジョージア
0.09
250
0.04
サントリーコーヒーボス
0.08
250
0.03
UCCオリジナルコーヒー
0.06
250
0.02
ネスカフェサンタマルタ
0.05
190
0.03
紅茶
紅茶花伝
0.12
340
0.04
ピコ
0.11
340
0.03
午後の紅茶
0.09
340
0.03

その他

ファンタグレープ
20.00
350
5.71
ファンタオレンジ
18.90
350
5.40
Hi−Cオレンジ
15.40
350
4.40
はちみつレモン
15.10
350
4.31
コカコーラ
13.90
350
3.97
Hi−Cアップル
13.90
350
3.97
マミー
9.81
240
4.09
デカビタC
7.00
210

3.33

ピクニックフルーツ
6.24
200

3.12

オロナミンCドリンク
3.89
120

3.24

食べ物
純粋なハチミツ
10
大さじ2杯

 
 ブドウ糖含有量の多いもの
 炭酸を含む


 シックデイ(体調不良時)対策

体調の良くない時には、血糖値も不安定になります。適切に対応し、血糖コントロールの乱れを 最小限に抑えることが重要です。

自己判断で、薬の量を変えるのはやめましょう
シックデイの対応も、あらかじめ医師に指示をあおいでおきましょう。
安静にして、水分の補給は十分に行いましょう
脱水症状をおこしやすくなるので、水分は1日に1〜1.5リットル位を目安に摂りましょう。
1〜2時間ごとに少しずつ摂るようにするとよいでしょう。
食欲がなくても、糖質をできるだけ補うようにしましょう
消化の良いもの(おかゆ・おじや・うどん・果汁など)を摂るとよいでしょう。
血糖測定を行い、血糖の変化をチェックしましょう


以上で、糖尿病についての説明はおしまいです。
一度に、ボリュームのある内容量でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。   
病気を知ることは、治療の大きな手助けとなります。このページで、皆さんが糖尿病について少しでも理解を深めて下されば、嬉しいです。   
あとは、治療を先延ばしにしないこと!そう、治療の基本は、食事・運動療法でしたね。
早速、日々の生活を見直し、実行に移されますように・・・・・・・・応援しています!

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