アルバ会社説明会





第27号  『お薬手帳』徹底活用法

2003/12/19


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最近、テレビや新聞等で医療事故のニュ−スをよく見かけます。お薬が原因での医療ミスのニュ−スを見ますと、いつもドキッとして、朝礼などでスタッフと話し合うことがよくあります。

そこで今回、既に「お持ちですか?お薬手帳」 と題して、『お薬手帳』に記載される内容や用い方などについてはご紹介していますが、あえて取り上げることにしました。『お薬手帳』は、飲み合わせのチェックなど医療従事者(医師・薬剤師など)にとっても大変役立つもので、患者様ご自身が積極的に利用して頂くことによって、ご自分自身やご家族の健康手帳としても活用していただけると思います。今回の処方せん豆知識では、『お薬手帳』の使用方法について、具体例を挙げながら説明させていただきます。


  『お薬手帳』に書いていただきたい基本情報

『お薬手帳』自身は、一般に薬局で希望される患者様に無償で提供されるものです。様々なタイプの『お薬手帳』がありますが、以下にお示しする内容は概ね共通したものだと思います。

住所・氏名・生年月日
血液型・アレルギ−・副作用など
食べ物でアレルギ−のある場合やお薬で副作用が出たことのある医薬品名は必ず記載するようにして下さい。副作用の防止や治療に役立ちます。
常備薬や健康食品など
普段、ご自分で購入して飲んでいる胃薬・解熱鎮痛剤・便秘薬などがあれば記載するようにして下さい。また、常備薬リストなどがあれば、「かかりつけ薬局」で使い方などのアドバイスも受けることができます。



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『お薬手帳』活用法の具体例
『お薬手帳』は、処方せんの内容・医療機関名・処方日などについては、薬局で記載してくれます。しかし、『お薬手帳』をもっと有効に活用していただくためには、薬剤師が記載するだけでなく、患者様ご自身に書き込んでいただくことにより様々な情報が共有でき、治療や副作用防止に大変役立ちます。
お薬を飲んだときの病状の変化など
例えば、新しいお薬が出たときは、そのお薬を飲んだ後、効いた・あまり効かなかった・眠くなった・のどが渇いたなどを書き込んで下さい。
以前服用して合わなかった薬
例えば、昨年、風邪を引いたときに飲んだ薬で唇が腫れたことがある場合、「あれは何という薬だったかな?」というようなときにも、『お薬手帳』があればすぐに判明します。
もしかすると、薬の副作用だったかもしれません。年に1〜2度しか医療機関にかからない方でも、『お薬手帳』と保険証を一緒に保管しておくと大変便利です。

医師や薬剤師に質問したいことがある場合
今度、受診したときに医師に質問しようと思っていたことも、人によっては先生の前に座るとつい上がってしまって、言いそびれたり忘れてしまったりすることがあると患者様からよく耳にします。そんなときにも、『お薬手帳』にメモっておけば先生とのお話もスム−ズにいきます。

また、午前中にもらったお薬について、薬剤師に問い合わせたいことがあるんだけど、電話で上手くいえるかな?というようなときにも、『お薬手帳』を見ながらだと、スム−ズにお話しできます。

アルバ薬局グル−プでは、24時間テレホンサ−ビスを行っております。夜間や休日でもお薬のことについて、薬剤師が質問にお答えいたしております。そんなときにも『お薬手帳』は大変役立つ「すぐれもの」なのです。 お薬のことでご質問があるときは、お気軽にお電話下さい。
2つ以上の科におかかりの場合
例えば、皮膚科と耳鼻科にかかっている場合、かゆみ止めと鼻水止めがそれぞれ出ていたとします。こんな場合、お薬の名前は違っても中の成分が重なっているときがよくあります。また、成分は違ってもよく似た効能のお薬が出ていることもあります。患者様ご自身ではなかなか判断できません。そんなときでも、『お薬手帳』があれば安心です。
旅行や出張時にももっていきましょう
旅先や出張時に体調をこわして、初めての医療機関にいくときにも『お薬手帳』があれば、現地の医師に普段服用しているお薬の情報がわかってもらえ、適切な治療を受けることができます。備えあれば憂いなし!!

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青字:患者様自身が書かれたメモ  赤字:薬剤師がお答えした内容


  飲み合わせチェックの具体例

飲み合わせは、医薬品同士だけでなく、医薬品と健康食品・医薬品と食品にもそれぞれ相性の悪いものがあります。もちろん、全ての医薬品・健康食品・食品についてわかっているわけではありません。ここでは、それぞれについて一例をあげご説明させていただきます。個々の医薬品については、医師・薬剤師にご相談下さい。

医薬品と医薬品
例えば、喘息の治療で、普段から気管支を拡げる作用のあるテオド−ルという薬を飲んでいたとします。このテオド−ルの代謝(処方せん豆知識第26号『いきいきとした肝臓で楽しい年末年始を!』の代謝の項参照)を妨げるお薬としてマクロライド系抗生物質というものがあります。この2種類のお薬を同時に服用すると、テオド−ルの副作用とされている吐きけや頭痛がおこりやすくなることが知られています。
医薬品と健康食品
例えば、健康食品としてよく知られているクロレラとワ−ファリン(血液を固まりにくくするお薬)の組み合わせでは、ワ−ファリンの効果が弱まってしまうということが知られています。

医薬品と食品
結核の治療薬でイソニアジドという成分のお薬があります。このお薬を服用中にマグロ・ブリ・ハマチなどの魚を食べると、顔が赤くなったり・頭痛がおこったりする場合があることが知られています。こんな時に、頭痛というだけで病院にかかったり、薬局でお薬を購入する場合にも、医師・薬剤師に『お薬手帳』を見せれば、適切な指導を受けることができます。



  『お薬手帳』Q&A

<Q>
いつも同じお薬しかもらわないし、きちんと飲んでいるし、他の医院にもかかってないので、『お薬手帳』はいらないのでは?
<A>
薬物治療を続ける上で、何を飲んでいるかということは大変大切なことですが、どのくらいの期間そのお薬を飲んでいるかということも重要な要素です。『お薬手帳』があれば、そのお薬を飲み始めた時期もすぐにわかります。

<Q>
『お薬手帳』はいつ出すのですか?
<A>
お医者様にかかるときは、先生にお見せ下さい。薬局に行く場合は、処方せんと一緒にお出し下さい。薬剤師が内容をチェックして、お薬をご用意している間に処方内容などの必要事項を記入し、お薬と一緒にお渡しします。

<Q>
お薬の説明書(薬剤情報提供書)があるので『お薬手帳』はいらないと思うのですが?
<A>
お薬の説明書は、そのときに出されたお薬のことしか載っていません。以前に飲んだお薬ことを調べたいと思っても、説明書が見つからなかったり整理するのが大変です。 『お薬手帳』は過去に飲んだお薬も一冊にまとまっていますので、すぐにわかります。
また、災害時などは、かかりつけのお医者様に診察していただけないこともあるかもしれません。血圧の薬・糖尿病の薬といっても色々な種類があります。
あの阪神淡路大震災のときに、お困りになった方はいらっしゃいませんか?

<Q>
ところで、手帳代ってかかるのですか?
<A>
『お薬手帳』自体にはかかりません。ただし、1回の記録毎に薬剤情報提供料として、お薬の説明書(薬剤情報提供書)だけのときと比較して、保険の自己負担割合によっても異なりますが、10円〜20円ほど余分にかかります。

<Q>
『お薬手帳』はどこに行けばもらえますか?
<A>
かかりつけ薬局もしくはお近くの保険薬局に行けば、どこにでも置いています。ぜひ、お気軽にお尋ね下さい。最近は、病医院でも置いておられるところがあるようです。


 まとめ

『お薬手帳』を十分活用していただくために、具体例をあげて説明させていただきました。数多いお薬の中から、あなたにだけ処方されたお薬のことをより深く理解し、安心して薬物治療が受けられるよう『お薬手帳』をご利用下さい。
また、今回ご紹介した利用法の他にも、もっと上手に『お薬手帳』を活用されている方がいらっしゃるかもしれません。もし、お気づきのことがございましたら、お知らせいただければ幸いです。

アルバ薬局グル−プでは、患者様との対話や『お薬手帳』を通じて、おひとりお一人に合わせたきめ細かいご指導を心がけ、皆様のお役に立てる「かかりつけ薬局」をめざしております。
相生薬局 スタッフ一同


 ごあいさつ

株式会社 ア ル バ
代表取締役
横田 裕昭
『処方せん豆知識』も本号で、今年最後となりました。一年間、アルバ薬局グル−プならびに アルバ薬局ホ−ムペ−ジをご愛顧下さいまして、誠にありがとうございました。
アルバ薬局グル−プの各薬局では、地域の皆様に信頼され愛される薬局をめざしてスタッフ一同努力いたしております。お薬のことについて、解らないことやお知りになりたいことなど、どんなことでも結構ですので、お気軽にお立ち寄りください。また、お気づきの点やご要望がございましたら、電話・メ−ル・ファックスでも受け付けております。

今年もあと僅かとなり、何かとお忙しいこととは存じますが、皆様くれぐれもご自愛の上、よいお年をお迎えください。



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