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はっきりとした原因は明らかになっていませんが、月経血が卵管を逆流し卵巣や腹部臓器に達して、そこで子宮内膜細胞が増殖するのではないかと考えられています。リンパ系や循環系によって遠く離れた肺や気管支に子宮内膜細胞が運ばれる可能性もあります。
その他、遺伝的要素やダイオキシンなどの環境ホルモンが影響しているともいわれています。
また、最近ではアレルギー反応の関与が疑われており、逆流した月経血がアレルギーを起こすのではないかと考えられています。内膜症組織では、アレルギー反応に関わる肥満細胞(マストセル)が患者でない人より異常に多いというデータもあります。本来、ロイコトリエン拮抗薬は、気管支喘息や花粉症などのアレルギーに使用される薬ですが、ロイコトリエン拮抗薬を使用した患者に、月経痛が軽減した・月経血の量が正常化したなどの症状改善や手術の際、癒着部分がはがれやすかったとの報告があります。これは、ロイコトリエン拮抗薬によって、アレルギ−反応により増加した肥満細胞を抑制した結果ではないかと考えられています。
ロイコトリエン拮抗薬は、ホルモン療法に比べ副作用が少なく安全性は高いとされていますが、まだ始まったばかりの治療法で、本当に有効かどうかは調査を進めていく必要があります。
なお、この方法は未だ保険適応にはなっていません。
近年、子宮内膜症が増加したその他の原因としては、患者の関心が高まってきたことや診断技術が進歩したことにより、受診率・発見率が上がったことが考えられます。また、女性の晩婚化や少子化・初経年齢の低下により、女性の生涯における月経回数が相対的に増加していることがあげられています。
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