アルバ会社説明会



第51号 サプリメントの上手な使い方

2005/12/27

目次:

※ご覧になる項目を上の目次よりお選び下さい。


サプリメントの上手な使い方

最近話題のサプリメント、いったいどのようなことが期待できるのでしょうか。
「若返る」「老化を防ぐ」「肌をきれいに」などといった様々なキャッチコピーを見かけますが、これは本当でしょうか?




1.サプリメントって薬なの?−医薬品とサプリメントの違い

医薬品は、「薬事法」によって定義されており、製造販売するには国の厳しい審査を経て承認される必要があります。

しかし、これに対して、サプリメントには明確な定義がありません。

    
サプリメント≒健康食品

一般的には、健康維持や増進などの効果を持っているもの、あるいはそれを期待されている食品をいいます。つまり、日本における健康食品やサプリメントの定義は、必ずしも明確ではなく、法律上は「食品」として取り扱われます。

サプリメントは、英語の「Supplement(補足)」のことで、食事を補う、栄養補助食品の意味です。

一方、アメリカでは「ハーブ・ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養成分を1種類以上含む栄養補給のための製品」として明確に定義されています。
形状は、錠剤・カプセル・パウダー状・ソフトカプセル・液状などで、通常の食品とは区別されています。
つまり、サプリメントは、医薬品と食品の間に存在する別の栄養補助食品として明確に定義がなされているのです。


2.サプリメントを摂る目的

従来のサプリメントの目的は、「日常生活の食事で不足する栄養素を補うこと」でしたが、今は疾病予防や健康増進を目的として、様々なサプリメントが販売されています。
近年、さまざまな食品成分の生体調節作用が明らかになってきていますが、栄養の偏りやカロリ−摂取過剰になってしまうため、これらの効果を期待して特定の食品を大量に食べるわけにはいきません。このような問題を解決するために、食品から特定の有効成分を抽出したものがサプリメントとして販売されています。

ただし、元来食用とされていないものもあり、中には安全性に疑問のあるものや医薬品と相互作用を起こすものもあります。

サプリメントは、本来病気を治すものではありません。
健康な方のサポートとして販売されているものがほとんどです。
病気の治療にはまず医療機関での治療を優先させて下さい。
安易にサプリメントに頼ることが、治療を遅らせたり、病気を進行させる可能性もあることを十分に考慮するべきでしょう。


★摂取の注意点

●どのような人がサプリメントを摂ればいいのか?
市販のサプリメントは、健常者を対象として販売されています。

●小児では
ビタミン・ミネラル以外では安全性は確立しておらず、サプリメントの利用は避けましょう。また、消化吸収に関しても体は発達状態にあるため、栄養機能食品であっても摂取は避け、食事からの摂取を心がけることが大切です。

●妊婦では
ビタミンAの過剰摂取など、本来必要とされるビタミンであっても胎児への影響が考えられるため、サプリメントの摂取に関してはまず医師に相談しましょう。

3. 最近話題のサプリメント

◆ビタミンC・E・コエンザイムQ10
自然界には、何百種類もの抗酸化物質がありますが、その中でもビタミンC・E・グルタチオン・リポ酸・コエンザイムQ10など、わずか数種類が生体内でネットワ−ク系抗酸化物として働いています。これらは、互いに助け合ってお互いの働きを強化し合っています。
では、これらは、どのように助け合っているのでしょう。

ビタミンEは、活性酸素と反応して不安定なビタミンE(ビタミンEラジカルといいます)となりますが、ビタミンCやコエンザイムQ10により、元の抗酸化作用を有するビタミンEに再生されます。

同様に、ビタミンCやグルタチオンも活性酸素と反応して活性酸素の毒性を弱めると、自身は不安定な物質となってしまいます。しかし、リポ酸やビタミンEにより元の状態に戻されて抗酸化作用を取り戻します。


ビタミンC
肌のキメを整えたり、血管を強くするコラーゲンを作るために必要な物質で、不足すると出血しやすくなったり、肌がハリを失うなどの症状が現れます。
また、
抗酸化作用により、コレステロールなどの代謝を正常にする働きがあり、ビタミンEと一緒にとることで抗酸化作用が高まります。
1日の望ましい摂取量は100〜200mgですが、喫煙者では多めに摂りましょう。ビタミンCは摂取後2〜3時間で排泄されますので、1日数回に分けて摂ることをオススメします。
(処方せん豆知識第38号「栄養素と健康」参照)

<期待できる効果>
風邪の予防
肌荒れ防止

<多く含む食品>
菜の花・パセリ・青ピーマン・焼きのり・おろししょうが・ブロッコリ−・カリフラワ−・キャベツ・モロヘイヤ・レモン・ゆず・柿・キウイ・いちご・ネ−ブルオレンジなど

ビタミンE
抗酸化作用が強く、老化を防ぎ、若さを保つビタミンとして注目を集めています。シミなどの原因になる過酸化脂質ができるのを防ぐので、過酸化脂質の量が急に増えてくる40歳以上の方はしっかりと摂りましょう。
また、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きももっており、血液をサラサラにして血管を健康に保ちます。
さらに、更年期後は体内のビタミンEの濃度がダウンするといわれています。この時期に摂取しておくと、更年期症状をやわらげることができます。
冷え性や肩こりの人、また肌のトラブルに悩んでる人にオススメです。
(処方せん豆知識第38号「栄養素と健康」参照)

<期待できる効果>
動脈硬化の予防
コレステロール値の低下
更年期障害の予防

<多く含む食品>
植物油・ア−モンドや落花生などのナッツ類・大豆・うなぎ・マヨネ−ズ・たらこ・シ−チキンなど

コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は、エネルギーを作り出す際に必要な成分で、ビタミンQともいわれています。もともと体内でも作られる成分ですが、歳を重ねるにつれて作られにくくなり、不足状態になると、抵抗力や免疫力が落ち、心臓が弱るといった症状が出ることもあります。
また、抗酸化作用が強くビタミンEと同様に老化を防ぐサプリメントとして期待されています。
食物だけで十分に補給することは難しく、サプリメントで効果的に摂ることをオススメします。

<期待できる効果>
動脈硬化の予防
疲労回復
加齢に伴う肌のトラブルの修復

<多く含む食品>
牛肉・豚肉・レバー・かつお・いわし・さばなど青背の魚

◆フラボノイド
フラボノイドは、いわゆるポリフェノールの一種として一般に知られています。植物に広く分布する色素成分の総称で、主に野菜や果物などから多く見つかっており、その数は4,000種類以上もあるそうです。
イチョウ葉エキスやプロポリスには30種類以上ものフラボノイドが含まれているそうです。フラボノイドは、フラボノール類・イソフラボン類・カテキン類・アントシアン類などに大別されます。
最近、よく耳にするビタミンPは、柑橘類やそばに含まれるヘスペリジンやルチンなどのフラボノイドの混合物で、コラーゲン生成に必要なビタミンCの吸収を助ける働きがあると考えられています。フラボノイドは、人間の体内では作り出すことができません。
また、日常の生活で頻繁に摂取される物質ですが、体にはわずかしか吸収されません。
しかし、強力な抗酸化物質であるため、フラボノイドはごく少量でも効果を発揮し、発癌物質の活性化を抑制する効果や血行促進作用・抗血栓作用・抗ウイルス作用などがあるといわれています。

<期待できる効果>
発癌物質の活性化を抑制する
血行促進作用や抗血栓作用
抗ウイルス作用

<多く含む食品>
そば・玉ねぎ・食用菊・ブルーベリ−・ビール・
コーヒ−・ぶどう・赤ワイン・大豆・
ニンニク・緑茶・柑橘類など

◆カロテノイド(カロチノイド)
緑黄色野菜や橙黄色の果物などの色素カロテノイドは、体内で活性酸素を減少させることにより、抗酸化作用を持ちます。
カロテノイド系色素も自然界に広く分布しており、約700種以上の成分が知られています。
カロテノイドを含む食品を十分に摂ることにより、がんに打ち勝つ体を作ったり、高齢者の免疫機能を高めることなどが期待されています。

カロテノイドの中には、α・β−カロテンなどのように生体内でビタミンAに変換されるものだけでなく、ビタミンAとは無関係に生体内で機能していると考えられているものもあります。

β-カロテン(βカロチン)
β-カロテンは植物性食品に含まれる色素で、体内に入ると必要に応じてビタミンAに変わります。
カロテンには体の各器官が酸化するのを防止する抗酸化作用があり、活性酸素を除去し、粘膜が傷つけられるのを防ぐ働きがあります。

<欠乏症>
暗がりで目が見えにくい・目の乾燥・皮膚の乾燥・にきび

<期待できる効果>
がんの予防
心臓病の予防
コレステロール値の低減

<多く含む食品>
あしたば・春菊・にんじん・ニラ・つるむらさき・菜の花・ホウレンソ・かぼちゃ・ブロッコリ−・トマトなど

◆EPA/DHA
EPA(エイコサペンタエン酸)
魚介類に含まれる不飽和脂肪酸の一種です。
血をさらさらにして血が固まるのを防いだり、中性脂肪やLDL(悪玉コレステロール)を減らしてHDL(善玉コレステロール)を増やす働きがあります。

<期待できる効果>
血をさらさらにする
中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす

<多く含む食品>
ハマチ(養殖)・キンキ・いわし・さば・さんま・にしん・マダイ(養殖)・まぐろ(トロ)など

DHA(ドコサヘキサエン酸)
EPAと同じく、魚介類に含まれる不飽和脂肪酸です。血をさらさらにして血が固まるのを防いだり、中性脂肪やLDL(悪玉コレステロール)を減らしてHDL(善玉コレステロール)を増やす働きがあります。この作用はEPAより強力です。また、脳の発達の維持に効果を発揮することから、記憶力の向上や脳の老化防止に効果が期待されています。

EPAやDHAは、青魚の脂肪に多く含まれていますが、体内での酸化を防ぐために、β-カロテンの多い緑黄色野菜やビタミンEの多いゴマなど種実類を一緒に摂るとよいでしょう。

<期待できる効果>
血をさらさらにする
中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす
記憶力の向上や脳の老化防止

<多く含む食品>
ハマチ(養殖)・キンキ・いわし・さば・さんま・にしん・まぐろ(トロ)・さわら・うなぎ・ぶり・マダイ(養殖)など

◆ラクトフェリン
ラクトフェリンは、1939年に牛乳から発見された哺乳動物の乳などに含まれるタンパク質の一種です。
「ラクト」=ミルク、「フェリン」=鉄を運ぶ、からラクトフェリンと名づけられたそうです。
哺乳動物の乳以外に、唾液や涙などにも含まれており、抗菌作用があります。
もちろん、母乳にも含まれています。
体内にラクトフェリンがあると、有害な微生物が増えるのを抑え、ビフィズス菌を増やします。その他、炎症を抑えたり、免疫力を高めるなどの働きがあります。
また、鉄とくっつく性質があり、鉄分が不足しているときには、腸からの鉄の吸収を促進し、逆に鉄があまっているときには鉄の吸収を抑えるように働きます。貧血気味の方には効果が期待できます。
なお、ラクトフェリンは、熱に弱いため、加熱殺菌処理された市販の牛乳には、ほとんど含まれていません。最近、ラクトフェリンを強化した乳製品などが販売されていますので、上手に利用するとよいでしょう。

<期待できる効果>
貧血の予防・改善
腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やし、胃腸の調子を整える
免疫力を高める

<多く含む食品>
加熱殺菌されていない牛乳や乳製品

◆コンドロイチン
コンドロイチンは、体の細胞と細胞・組織と組織を結びつけるムコ多糖類の一種です。軟骨の約30%を占めており、骨と骨との摩擦を防ぐクッション的役割をしています。また、体の水分調節の役割を担っており、水分の減少が老化と関係しているという点からも注目を集めています。老年になってから起きる関節の痛み・動脈硬化防止・骨折の回復・骨の成長促進に効果があるといわれています。

歳を重ねると、コンドロイチンの合成が分解に追いつかなくなり、コンドロイチンが不足し、結果として水分が不足して老化へ傾いていくといわれています。
食べ物では動物性のものに多く含まれていますが、その量はあまり多くありませんのでサプリメントでの摂取がオススメです。

<期待できる効果>
老年になってから起きる関節の痛み
骨折の回復や骨の成長促進
動脈硬化防止
 
<多く含む食品>
牛・豚・鶏の軟骨・ ナマコ・ウナギ・ハモ・納豆・山芋・オクラ・なめこ・根コンブ ・鯛やマグロの目玉・魚の煮こごり・若鶏のスープなど

◆コラ−ゲン
体内に最も多く含まれるたんぱく質で、全たんぱく質の約30%を占めており、体の枠組みを作る役割や体の細胞と細胞の間を埋める接着剤の役割があります。また、骨にカルシウムが定着するのを助けたり、関節の軟骨部に存在して潤滑油のように働くので骨を丈夫にし、骨粗しょう症や関節炎を予防します。

コラーゲンは体内で常に作られていますが、歳を重ねるごとに合成より分解のほうが早くなり減ってきてしまいます。コラーゲンを摂取すると、摂取したコラーゲンをもとに新しいコラーゲンが作られます。そのため、コラ−ゲンの合成に必要なビタミンCや鉄も一緒に摂ると効果的でしょう。

<期待できる効果>
骨粗しょう症や関節炎を予防
皮膚に潤いを与える

<多く含む食品>
鶏肉(手羽・ガラ・胸肉・砂肝・レバー)・豚肉(ひき肉・豚足・豚耳・スペアリブ)・牛すじ・かれい・えび・ふかひれ・貝類など

◆イソフラボン
大豆に含まれる、植物性ポリフェノールの一つで、化学構造が女性のエストロゲンというホルモンに似ています。働きにおいても、骨からカルシウムが溶け出すのを抑えたり、動脈硬化・高コレステロール血症を予防するなど、エストロゲンと同じような働きや作用があると考えられています。
また、エストロゲンが過剰な状態のときには、その働きを抑える作用もあります。
イソフラボンの摂取目安は1日30mg。 豆腐なら半丁・納豆なら1パックです。できるだけ毎日の食卓に大豆製品をのせるよう心がけましょう。

<期待できる効果>
骨からのカルシウム溶出を抑える
動脈硬化予防
高コレステロール血症の予防
更年期症状の軽減

<多く含む食品>
大豆・大豆製品


4.サプリメントの摂取方法


食事と一緒に摂る
本来の消化吸収能が働くため、サプリメントの成分が水溶性であれ、脂溶性であれ、食事中の様々な栄養素と一緒に吸収されやすくなります。普段何も薬を飲んでいない方は、食後30分以内に飲みましょう。

併用薬がある場合
サプリメントの中には、薬と一緒に飲むことによって、薬の作用を強めたり、弱めたりすることも考えられます。普段から薬を服用しいる方は、医師や薬剤師に相談しましょう。

品質について
長期間に渡り、摂ることもあるため、原材料となる植物が、農薬や重金属などに汚染されていないか、有機栽培であるかどうかなどの情報を得て、品質の確かなものを選びましょう。


5.サプリメント・健康食品を利用する際の注意点


購入するときは少量から
その効果や安全性がはっきりしない以上は,少量から購入するべきです。
まとめ買いをすると安くなるからといって、大量に購入するのはやめましょう。目安としては1ヶ月分が妥当でしょう。

常に体調の変化を確認する
一般に、ビタミンやミネラルについては、過剰症が出現する量がわかっているため量を守っていれば問題はありません。しかし、一般の健康食品としてのサプリメントについては、記載されている1日量はあくまでも目安として書かれているにすぎません。摂りすぎることによって下痢・吐き気などの消化器症状や肝障害などの可能性もあります。
服用開始日を記録し、何らかの体調変化が見られたときには、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください。

サプリメントの効果を自己判断する
客観的な指標を設け、期間を区切って効果を判断してみましょう。
ただいたずらに効果がないのに服用することはよくありません。
効果の指標として、医療機関で受けた検査の検査値など評価しやすいものが望ましいですが、痛みの緩和や食欲増進などの自覚症状でも大切な指標の1つとなります。
期間を区切って、それらの指標が改善したかを確認し継続するかを判断して、その都度サプリメントの必要性を考え直すことが必要です。

過剰な期待をさけ、適切な摂取量や表示された注意事項を守る
サプリメントは薬ではないので、多めに飲んでも害がないと思っていらっしゃる方がいます。
しかし、医薬品のように動物実験や臨床試験をして、摂取量などを決めているわけではないので、少量から始めることが無難だと思います。また、記載されている注意事項は最低守るようにしましょう。

まとめ

今回は、よく利用されているサプリメントについて取り上げました。
サプリメントのことがよく解らないままに、たくさんお飲みになっている方はいらしゃいませんか?
現在では、研究も進みサプリメントがどのように役立つのかも解ってきました。ただ、成分が同じだからといって、お薬のようにどのサプリメントを選んでも同じだということはありません。
情報に惑わされない、賢いサプリメント選びに、私たち薬剤師がお手伝いいたします。

アルバ薬局 兵庫駅前店
管理薬剤師 桾本 愛子





ごあいさつ



今年もあと僅かとなりました。この年の瀬は例年にない寒波の来襲で、今から春が恋しく思われます。
さて、平素はアルバ薬局グル−プの薬局をご利用頂きまして誠にありがとうございます。心より感謝申上げます。また、アルバ薬局ホ−ムペ−ジをご愛顧いただき重ねてお礼申上げます。
アルバ薬局グル−プの各薬局では、地域の皆様に安心してお薬を服用していただけるよう各スタッフの教育に尽力しております。例えば、薬剤師につきましては、2週間毎にテストを行い日々進歩する医療情勢に対応いたしております。
また、患者様とのコミュニケ−ションは薬を安全にかつ有効にご使用いただくために大切なことだと考え、正しい言葉遣いの習得やマナ−などの研修も日々行っています。まだまだ至らぬ点も多々あろうかと存じますが、皆様に信頼され愛される薬局を目指して、スタッフ一同努力してまいる所存でございます。お気づきの点がございましたら、お気軽にご意見をお聞かせくださいますようお願い申上げます。
寒波はまだ続きそうですが、ご自愛の上、佳き新年をお迎えください。

株式会社 アルバ
代表取締役 横田 裕昭


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